もはや毎度お馴染み(?)となりつつある革の紹介を、
今回もまたやっていこうかと思います。
前回までの革の紹介記事:
今回は、革の種類紹介〜エキゾチックレザー編〜第3弾です。
1 ヒッポレザー(ヒポ革、河馬革)
河馬の革は、以前に「エレファントレザー」の輸入が制限された時、
見た目が似ているので一時的に流通したらしいです。
強度も象と同じく耐久性があり、水シミにも比較的強いという特徴があります。
エレファントレザーは、絶滅の恐れのある動物の国際的取引を規制・禁止する条約
(=ワシントン条約)によって輸入が厳しく制限されていますが、
ヒッポレザーも、ワシントン条約により厳しく輸入制限が行われています。
ヒッポレザーは、厚い上皮と真皮、そして薄い表層(角質層)から構成されています。
その表層を取り除いて鞣すため、スエード状となり、独特な雰囲気が醸されます。
*ヒッポレザー まとめ*
・象革の輸入が制限された際、一時的に流通した。
・ワシントン条約により厳しく輸入が制限されている。
・スエード状。
*ヒッポレザーの製品*
2 アザラシレザー
アザラシの革は、くねくねしたシボが特徴です。
以前紹介したサメ革と同じく、使うごとに艶が増すそうです。
とても分厚く、また傷も目立ちにくいです。水にも強く、ファーも人気だそう。
*アザラシ革 まとめ*
・くねくねしたシボがある。
・エイジングが美しい。
・分厚く、傷も目立ちにくく、水にも強い。
*アザラシ革の製品*
3 バッファローレザー(水牛革)/バイソンレザー
水牛の革です。牛の革でもありません。バイソンの革でもありません。
3-1 そもそも牛と水牛の違いとは
そもそも牛と水牛と何が違うかというと、牛は哺乳類偶蹄目ウシ科ですが、
水牛は哺乳類偶蹄目ウシ科アジアスイギュウ属。要は、種類が違うんです。
ちなみにバイソンは、哺乳類偶蹄目ウシ科バイソン属。
アメリカバイソンをアメリカンバッファローと呼んだりもするので、混同しやすいです。
3-2 バッファローレザーの特徴&魅力
バッファローレザーは、厚みがあり、また独特なシボがあります。
丈夫で傷がつきにくい半面、伸縮性や柔軟性もある実用性の高い革です。
*バッファローレザー まとめ*
・厚く、傷がつきにくく、丈夫。
・独特なシボがある。
・伸縮性や柔軟性もある。
*バッファローレザーの製品*
3-3 バイソンレザーの特徴&魅力
バイソンレザーは、滑らかな触り心地と艶やかな表面とは裏腹に、
硬く分厚く、荒々しさを感じさせる独特なシボが特徴です。
*バイソンレザー まとめ*
・表面が滑らかで艶がある。
・硬く、分厚い。
・荒々しさを感じさせるシボがある。
*バイソンレザーの製品*
3 タートルレザー(亀革)
1 ヒッポレザー の項目でもお伝えした「ワシントン条約」。
タートルレザーはワシントン条約によって捕獲・輸入が禁止されています。
なので、非常に貴重だそう。新しい革を採ることが不可能なので、
出回っている製品は、壊れた昔の亀革製品の一部や、ハギレ、偶然残っていたものなど。
もはや歴史的遺産かも?
革自体は、クロコダイルレザー のようなウロコと、艶が特徴です。
*タートルレザー まとめ*
・ワシントン条約によって、捕獲と輸入が禁止されている。
・非常に貴重。
・クロコダイルのようなウロコと、艶がある。
*タートルレザー の製品*
いかがだったでしょうか?
みちをは、革の世界は美しくもあり、怖くもある。
そんな気がしましたが皆さんどうでしょう。
兎にも角にも、長文お付き合い頂きありがとうございました。
ではまた。