-Abbey Road-

みちをはみちをの道を行く。

革の種類番外編〜時代を変えるエコ・レザー〜

2022年4月30日 編集しました。

 

どうも。みちをです。

今回は革の種類紹介番外編!時代を変えるかもしれない、

エコレザーたちを紹介していきたいと思います。

 

 

 

1 人工皮革

合皮……とはちょっと違うんですよね。

 

人工皮革は、注目の素材です。
人工皮革と合成皮革、混同されやすいのですが、合成皮革は布等に樹脂を塗って外観を天然皮革に似せたもの。一方、人工皮革は内部構造から天然皮革に近いものをマイクロファイバー等で作り表面を革のように仕上げます。

出典元:人工皮革の靴 | REGAL CORPORATION ブランド 公式サイト | 靴・リーガルコーポレーション

 

ここにもあるように、合皮=合成皮革のように外観を天然皮革に似せたものとは違い、

内部から天然皮革に似せているんです。

 

みちをも人工皮革(であろう)靴を持っているんですが、

革と同じような皺も出るし、案外悪くないかもしれません。

 

手入れがいらないのが何よりのポイントですね。

みちをはお手入れが好きなのでなんとも言いようがないんですが、

“お手入れは面倒だけど本革みたいなのが欲しい”人は必見かもです。

 

*人工皮革 まとめ*

・合皮とは、根本的に作りが違う。

・お手入れがいらない。

・実用化がされている。

 

*人工皮革の製品*

 

 

2 ピニャテックス(パイナップルレザー)

「ピニャ」の響きが可愛いピニャテックス。

何でできているかというと…。パイナップルなんです。

 

下、ピニャテックスの生みの親Ananas Anam社公式サイト。英語です。

www.ananas-anam.com 

 

かつては革製品を作っていたAnanas Anam社が、

廃棄されていたパイナップルの葉に着目したのが始まりです。

  • パイナップルの葉っぱ:72%
  • ポリ乳酸(PLA):18%
  • ポリウレタン(PU):10%

こんな感じの内容で生まれるよう。

これらをどうやって革のようにするかは…企業秘密だそう。

そんなピニャテックスは、軽量で水にも強いなどのハイスペックさを見出され、

ナイキやシャネルなど、有名ブランドでも次々と商品化されました。

 

もう革はいらない!新素材の誕生だ!

 

…と、思いましたが。まだまだ課題は多いようです。

まず、見かけ。遠くから見れば革っぽいが、近くで見るとなんだか不自然。

革に例えるなら血管の跡が並んでいるみたいな感じです。繊維だからなのでしょうか。

 

そして、触り心地。

みちをは触って見たことがないのですが、

紙のような麻のようなビミョーなさわり心地だそう。

もちろんエイジングもしない…。エイジングが全てではありませんが、

エイジングもしてくれるとなお嬉しいです。

 

*ピニャテックス まとめ*

・パイナップルの葉っぱが主原料。

・軽量で水に強い。

・革っぽいところもあるが、まだ改善の余地ありかも。

 

*ピニャテックスの製品*

www.nike.com

www.nike.com

 

3 Re:nne(サボテンレザー)

合同会社HAYAMIという会社の作ったサボテンの革です。

HAYAMI公式:ホーム | HAYAMIの草ストロー

 

サボテンレザーは、フタル酸エステルやPVCなど有害化学物質を一切使用せず、動物由来ではなくメキシコに大量に存在するノパルサボテンから作られています。原材料となるノパルサボテンはメキシコ全土に存在し、成長に水をほとんど必要としないため、水の消費量を抑えることができます。また、同量の本皮に比べると、生産過程での二酸化炭素の排出量は約80パーセント削減することができる環境に優しい製品です。

サボテンの収穫後は、オーブンや人工的なエネルギーを使用せず、日光の下で3~4日間乾燥させます。その後、粉末状にしたサボテンを特許技術によって加工していき、ヴィーガンレザーにしていきます。これらの加工プロセスでも、殺虫剤や除草剤は一切使用せず、オーガニック認証を受けている100%オーガニックな製品です。

出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000065724.html

 

というように、非常にエコなヴィーガンレザーのようです。

また触り心地も革に限りなく近いらしいです!

 

*Re:nne まとめ*

・革に比べ、二酸化炭素の排出量を80%削減できる。

・100%オーガニック。

・触り心地も革に近い。

 

*Re:nneの製品*

rennetokyo.thebase.in

rennetokyo.thebase.in

rennetokyo.thebase.in

 

4 Mylo™️(マイロ™️)(マッシュルームレザー)

キノコ細胞である「菌糸体マイセリウム」とおがくずを、トウモロコシの茎の上で培養し、

成長したキノコ=マイセリウムを作り、それを革にするそうな。

おがくずもトウモロコシの茎も農業の副産物ですから、コストも低いんです!

 

今までのエコレザーと同じく、エイジング(=経年変化)はしませんが、

裏を返せば、経年劣化しない=ボロボロにならないんです。

 

世界ではこちらも製品化が進んでいるようで、

アディダスやグッチ、ステラ・マッカートニーなどで販売がされているみたいです。

 

ですが、キノコの厚みや品質が一定に保たれないなどの課題もあるそうです。

 

ちなみに。ステラ・マッカートニーさんは、

ビートルズの元メンバー、ポール・マッカートニーさんの子どもらしいです。

ポールさんはベジタリアンだそう。

 

Mylo™️まとめ*

・キノコから作られる革。

・エイジングはしない。

・まだ課題がある。

 

 

以上です。

これで、ひとまず「革の紹介シリーズ」を終了したいと思います。

また気が向いたら紹介したいと思います。

ではまた。