-Abbey Road-

みちをはみちをの道を行く。

ビートルズの曲その6: Please Please Me

どうも。みちをです。

毎度お馴染みビートルズ和訳、やっていきます。

 

前回の記事はこちら:

 

mitiwo.hatenablog.com

 

 

1 ついにきた!アルバム表題曲

プリーズ・プリーズ・ミー

プリーズ・プリーズ・ミー

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表題曲の登場です。レノン・マッカートニー作。実質ジョンらしいです。

「僕にくれ」だか、とにかく何かを求めていることは伝わります。

何百回も聞いてますし和訳も何度か見ましたが、実際自分で和訳するとなると、

改めてドキドキします。

みちをは赤盤が初めてのビートルズだったので、

初期といえば"Love Me Do"と"Please Please Me"の二曲の印象があります。

 

みちをの母もこの曲は特に思い入れがあるとよく言ってました。

母がまだ小さい頃の友達に駄菓子屋さんの娘がいたなんですって。

そのお母さんが、当時にしてはだいぶハイカラな人だったそうで、

刈り上げのヘアスタイルで、ミニスカをひらりとさせながら、

チューインガムをくちゃくちゃ噛みつつ「カモン、カモン……」

と、店先掃除の時によく口ずさんでいたとか。

"Please..."の肝である、半音ずつ上がるサビが、

当時の母にはすごく新鮮に思えたそうです。

(その頃、まだ昭和です。他のお母さん方はそんなファッションしてなかったそう。

ですのでそのコーディネートにもびっくりしたとよく聞いています。)

その強烈な(?)体験ゆえに、母は"Please..."を「チューインガムの歌」と思っていたそうです。

そしてみちをは、小さい頃からこの話をよく聞いていたので、

「『チューインガムの歌』の歌」と思ってました笑

 

2 歌詞

Last night, I said these words to my girl

"I know you never even try, girl"

 

Come'n (come'n)

Come'n (come'n)

Come'n (come'n)

Come'n (come'n)

Please, please me, whoa, yeah

Like I please you

 

You don't need me to show the way, love

Why do I always have to say, love?

 

Come'n (come'n)

Come'n (come'n)

Come'n (come'n)

Come'n (come'n)

Please, please me, whoa, yeah

Like I please you

 

I don't wanna sound complaining,

but you know there's rain in my heart (In my heart)

I do all the pleaseing with you, it's so hard to reason with you

Whoa yeah, why do you make me blue?

 

Last night, I said these words to my girl

"I know you never even try, girl"

 

Come'n (come'n)

Come'n (come'n)

Come'n (come'n)

Come'n (come'n)

Please, please me, whoa, yeah

Like I please you

Whoa yeah, like I please you

Whoa yeah, like I please you

 

3 オリジナル和訳

昨日の夜、俺はあいつに言ったんだよ

「君は思いやる気持ちすらないのかい、なあ」と

 

ねえ (ねえ)、

ほら(ほら)、

さあ(さあ)、

だから‼︎ (さあ)、

頼むから、ちょっとは考えてよ、

僕だって君に尽くしてるだろ?

 

あのさあ、何も僕がいちいち言うことじゃあないでしょう?

なのにどうしていっつも僕に言わせるのさ

 

だからさ(ねえ)、

だからぁ(ほら)、

だから!! (さあ)

だからってば!!(さあ)

頼むから、ちょっとは考えてよ、

僕だって君に尽くしてるだろ?

 

俺だってぐちぐち言いたかないさ

けどもうここ最近ずっと心が暗い——まるで雨が降っているみたい

俺も至らないとこもあるかと思うけど、けど精一杯やってるだろ?

……あーあ、理解し合うのってこんなに難しかったかな?

頼むからこれ以上煩わせないでくれよ

 

昨晩、俺はあいつに言ったんだ

「君は思いやる気持ちすらないのかい、なあ」と

 

もう… (ねえ)、

頼むって(ほら)、

良い加減にしてよ(さあ)、

ほら!! (さあ)

頼むから、ちょっとは考えてよ、

僕だって君に尽くしてるだろ?

ほらさあ、俺がやってるみたいにさ

ほらさあ、俺がやってるみたいにってば

 

4 レビュー

「僕を喜ばせてよ」っぽい歌詞とか、Pleaseの連呼などから、

何故か妙にいやらしい歌なのではないかと思ってましたが

読み解いて行くうちに、ある一つの結論に。

これって「結婚してかなり経った旦那の、嫁さんに対する愚痴」なのでは、と。

若かりしジョンが旦那目線を思って書いていたとはちょっと考えにくいかもですが。

 

(真相としては、単純な彼氏の愚痴と、ちょい性的なやつのダブル・ミーニングが正解のようです……)

 

ハモニカが効いたリフとか、サビの少々急ぎ目の感じなど、

曲調はだいぶ明るいですがね。元々バラードだったのを

ジョージ・マーティンが2倍の速さにするようアドバイスした、という小話付き。

これは完璧に"5人目のビートル"、「さすが‼︎」の一言です。

 

3番(すなわち2度目の"...I know you never even try, girl..."のところ)、

ジョンが歌詞間違いをしているという第二の小話付き。

しかもその後のカモン、が

「カッw…モン」と微妙に吹いていたと言う驚愕の事実。

自分も知ってこそいたものの「どこ?」って感じでしたので

やっと見つけられてよかったです。

気を取り直した感ある2度目の「カモン!」もウケます。

 

 

いかがだったでしょうか。

春の眠気も、チョイワル・ジョンの威勢いい「カモン!」で吹っ飛ぶでしょう。

ではまた。

 

 

プリーズ・プリーズ・ミー

プリーズ・プリーズ・ミー

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コーラスとハモニカがこの曲のいいとこです。あととにかく「カモン」。

それにバックのギター…って全部じゃん。

Please Please Me

Please Please Me

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アンソロジーver.食いぎみ?の「カモン」とギターに置き換わったリフが良い。

プリーズ・プリーズ・ミー

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  • The Coverbeats
  • ロック
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似てない...特にボーカルのねっとり感。後ベースが全然違う。

プリーズ・プリーズ・ミー

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  • 1966カルテット
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うわっ!斬新〜。これはヤラレタ。

カバージャケットもファンからすると「おおっ!!」です。

プリーズ・プリーズ・ミー

プリーズ・プリーズ・ミー

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Live at BBC。ボーカルに漂うジョンのやる気のなさが、"Very John"。